IPがレンジ全体でCベットしてくる相手なら、BBの基本対応はコールを増やすことではなくチェックレイズを増やすことだ。ボードテクスチャとスタック深度に応じて、どのハンドをレイズに回すべきかを整理する。
BTNがオープンし、BBがディフェンスしたシングルレイズドポットを考えてみよう。30bbのMTT ChipEV状況で、IPであるBTNがほぼ自動的に毎フロップCベットしてくるなら、BBは単純にもっと多くコールすればよいのだろうか?
直感的には「相手にブラフが多いのだからコール」と考えやすい。しかし実際のエクスプロイトの中心はコールではなくレイズだ。コールは相手のエア、バックドア、オーバーカードにターンとリバーを見る権利を与えてしまう。反対にチェックレイズは、すでに広すぎる範囲でベットしているBTNレンジに即座に圧力をかけ、弱いエクイティの実現を妨げる。
分析の基本形は、BTNオープン、BBコール、フロップでBBチェック後にBTNがCベットする場面だ。一般的な均衡戦略では、BTNはすべてのボードで100%ベットするわけではない。たとえば低くつながった6h3d2cのようなボードでも、BTNのCベット頻度は約62.5%程度で、BBのチェックレイズはおよそ11%ほどにとどまる。
ところがBTNがこの均衡を無視してレンジ全体をベットするなら、BBの戦略は大きく変わる。
6h3d2cは、BBが6x、3x、2x、54、75sのようなつながったディフェンスハンドを多く持つボードだ。均衡では、BBは一部のドンクベットを混ぜることができる。BTNがチェックバックできるため、BBには自分のエクイティを守ったり、アクションを誘ったりする理由がある。
しかしBTNが必ずCベットする相手なら話は変わる。わざわざ先にベットして相手のミスを止める理由がない。チェックすれば、相手が勝手に広すぎる範囲でベットしてくれる。したがってドンクベットは消え、そのエネルギーはチェックレイズへ移る。
フロップベット後のポット: 4.9bb + 3.0bb = 7.9bb
Heroの追加レイズコスト: 9.0bb
即時フォールドが必要な頻度: 9.0 / (7.9 + 9.0) ≈ 53%
しかし65sはトップペアとストレートのバックドアを持っており、純粋なブラフではない
BTNがAKo、QJo、T9sのようなオーバーカードやバックドアを打ちすぎるなら、レイズがエクイティ実現を妨げる
このレイズは「相手が必ずフォールドしなければ」利益が出ないプレーではない。65sは現時点で勝っている可能性が高いが、ターンのA、K、Q、4、5、7のようなカードに弱い。コールすると、BTNのオーバーカードやバックドアがほぼ安い価格で次の判断を見ることになる。チェックレイズはその権利を高くする。
Jh7d5cでは、BTNの均衡戦略はより慎重になる。通常のBTNはかなりの割合でチェックバックする。BBがJx、7x、55、77、86s、98s、T9sのようなつながったディフェンスレンジを持っているからだ。
ところがBTNがこのボードでも100%に近くCベットするなら、BBのチェックレイズは大きく増える。フォールドが少し減ることが本質ではなく、コールに残っていたハンドがレイズへ変わることが本質だ。
最も強いセットは、依然として一部コールできる。強すぎるため、相手のターンバレルを誘う価値があるからだ。一方で、Jxトップペア、7x+バックドア、98、T8s、Q9sのようにエクイティとフォールドエクイティを同時に持つハンドはレイズ候補になる。
フロップベット後のポット: 7.9bb
Heroのレイズ総額: 8.5bb
追加投資額基準で即時フォールドが必要な頻度: 8.5 / (7.9 + 8.5) ≈ 52%
87sはセカンドペア、バックドアフラッシュ、バックドアストレートを保持
コールするとA、K、Q、TのようなカードでBTNが簡単に圧力をかけられるが、レイズするとBTNの広いCベットレンジが即座に難しい判断を迫られる
Kh4h4dのようなボードは、直感に反してBTNがむやみに多く打ちやすいボードではない。30bb基準で均衡Cベット頻度は約42.8%と低い。BTNは多くのエアと中程度のショーダウンバリューをチェックバックすべきだ。
したがってこのようなボードでBTNがレンジ全体をベットすると、ミスがより明確になる。BBはほとんどコールせず、多くのハンドをレイズまたはフォールドに分けることになる。理由は単純だ。BTNのベットレンジが弱くなりすぎているため、コールでターンを見せるよりも、レイズで即座に圧力をかける方が価値がある。
100bbになると、Kxトップペアでスタックをすべて入れる負担が大きくなる。そのため均衡では30bbよりもコールが増え、BTNのCベット頻度も約47.4%程度へ少し上がる。
しかしBTNがそれでも100%Cベットするなら、結論は再びレイズ側へ移る。従来はコールしていたKx、ハートのバックドアがあるQx、一部のAxがレイズ候補になる。ディープスタックでは無条件にスタックオフしたいハンドは減るが、だからといって弱いレンジに無料のターンを与えることが正解ではない。
多くのプレイヤーはエクスプロイトを「ゴミハンドでブラフを増やすこと」と理解している。この点が最も危険だ。BTNがCベットしすぎるからといって、BBがどんなエアでもレイズすべきというわけではない。基本的なレイズ拡張は、たいていレンジの中間部分から始まる。
たとえば次のようなハンドが良い候補になる。
反対に、まったくつながりのない92oや、バックドアもないQ3oのようなハンドは、依然としてフォールドが自然だ。相手がチェックレイズに過剰にフォールドするという追加情報がある場合に限り、こうしたハンドまで攻撃できる。
過剰なIP Cベットへの対応チェックリスト
BTNがCベットしすぎるだけでも、BBはレイズを増やせる。さらにそのBTNがチェックレイズを受けてもフォールドしすぎるなら、状況はより極端になる。このときはレイズの即時収益性が高まり、理論上は非常に広い範囲が利益的なレイズになり得る。
重要なのは、相手のミスが一度で終わらないということだ。フロップで広すぎる範囲をベットし、チェックレイズに対して降りすぎ、ターンでも過剰に諦めるなら、BBにはそのゲームツリーの中に相手を留めておく理由がある。相手がミスする地点へ継続的に誘導すべきだ。
BTNがフロップでCベットしすぎるなら、BBは自動ディフェンスモードに入ってはいけない。低いコネクトボードではトップペアと脆いメイドハンドをプロテクションレイズへ変え、ミドルのコネクトボードではバックドア付きの中間ハンドを攻撃的に使い、K44のようなボードではコールを大きく減らしてレイズまたはフォールドに単純化する。
核心は一文で表せる。相手が広すぎる範囲でベットしたとき、そのミスの代償はコールではなくチェックレイズで請求する。
원문: https://blog.gtowizard.com/exploiting-excessive-c-betting-by-ip/
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